
こんにちわ。33歳で底辺プログラマをしていた管理人の「ヒロユキ」と申します。
「していた」と記載をいたしましたが、この度現在勤めている会社に辞意を伝えて、2020年1月末に退職することになりました。
その際ですが、客先に常駐していたということもあり、まずメールにて辞意を伝えました。
メールで辞意を伝えるのはマナー違反とされていますが、実際にやってみてわかったメリットとデメリットについて記載してみたいと思います。
何故メールで退職する意思を伝えようと思ったか
前述のとおり、客先常駐をしているため、上司にあまり会う機会がないというのも理由の一つではあります。
しかし、うちの会社は1ヶ月に1回の帰社日があるため、その際に面談をお願いして口頭で伝えるという事もできました。
では、何故私がメールで退職する意思を伝えたかと言うと…
仕事中に口頭で面談をお願いするのは勇気がいる
というのが理由です。
メールで辞意を伝えることも面倒なことではありますが、相手の都合を気にせず対応できる上に、送ったら相手の反応を待つだけになるので精神的に楽です。
そういうわけで、自分はメールにて退職を切り出すことにしました。
メールで退職する意思を伝えるのはマナー違反らしい
辞意を伝えた後にしばらくは働かなくてはいけないわけで、なるべく円満に事を進めたいものです。
なので、退職にあたっても礼儀を尽くしたほうが良いかと思いますが、「メールで辞意を伝えるのは一般的にマナー違反」らしいですね。
なので自分も相手の機嫌を損ねたりするのかなと思いましたが、(あくまで自分の会社の話ですが)全然問題なくいけました。
そもそも、口頭で切り出すというのを守ろうとすると、面談のアポ取りや部屋の予約などもあるので…
「話があるので○○日の18時よりお時間をいただけないでしょうか。」
みたいなのを打診する必要がありました。
その場合、上司側としても自分の時間を予約するには目的が知りたいところなので「要件は?」と返されるかもしれません。
そこで、他の社員もいる中で「退職のご相談です。」と言うのも迷惑な話です。
なので、メールで伝えるという手段は上司側にとっても悪い選択肢ではないかなと思いました。
メールは上司だけに送るのがマナー
これは退職時における一般的なマナーだと思うのですが、退職を切り出すというのは直属の上司だけにしておくべきです。
口頭で伝える場合には、基本的に1対1になるかと思うので、直属の上司を選択するのが当然かと思いますが、メールの場合は複数人に送れます。
ですが決定していない段階でその他の人を含めるのは、未決定情報をばらまくことになりますので避けたほうがいいです。(退職はまず相談という形から始まる)
そして直属の上司以外に相談すると、その上司の立場がなくなってしまいます。なのでToで直属の上司だけに送るのがマナーだと思います。
ただ、今回自分は営業もCCに入れる形にしました。メール+客先常駐という形だとメールをスルーされる可能性があるからです。
しかし、これはあくまでスルーされる不安があったためであって、基本は上司だけに送るのがいいかと思います。(信頼関係があれば上司だけで良いと思う)
実際にメールで退職を伝えた流れ
自分は、過去に2回会社をやめていますが、いずれもバックれに近い形で辞めているので、今回が初めての退職交渉となりました。
それにあたり、「どう切り出して交渉するのが良いのか」迷ったので、自分が実践した流れについて記録しておこうと思います。
退職時期は1ヶ月以上前に伝える
自分の場合は、1.5ヶ月前に辞意を表明しましたが、これは正解だったと感じました。
正直、気まずい期間が長くなるので1ヶ月を切ってから伝えようかという気持ちもあったのですが、会社側としては引き継ぎなどもあるため、急だと断られる可能性が高くなります。
私は、「1月末は次が決まっているから無理だ。3月末までやってくれないか?」という話もされました。もし、これが1月に入ってからの相談だったら、かなり厳しい交渉になったと思います。
上司にいきなりメールを出す
実際に出したメール文面がこれ。
○○さん
お疲れさまです。
金子です。
突然の申し出となってしまいますが
実は、近々退職をさせていただいと考えておりメールを差し上げました。
先日の帰社日にご相談をすべきでしたが、せっかくの忘年会に水を差してしまうのではないかと考えると、お声がけをすることができず、このような失礼な形でご相談する形となってしまいました。
大変申し訳ございません。
もしご都合が付きましたら、12/19(木)17:30頃より改めてご相談をさせていただきたいのですが可能でしょうか。(帰社させて頂けるようお客様と調整します。)
勝手ばかり申し上げますが、ご検討の程よろしくおねがいします。
都合により1月末での退職とさせていただきたいのですが、お客様先からの引き上げについてあわせてご相談させてください。
以上、よろしくおねがいします。
ここで気をつけたポイントは…
- 面談しないのは不可能だと思ったので、面談の予約も一緒にした
- 退職する理由は書かない
- 退職時期を明確に記載する
- 顧客に迷惑をかけることを心配したふりをしてCCに営業を入れる
この4点です。1つ目の理由は書いたまんまです。
2点目以降の理由を記載します。
退職する理由は書かない
退職時の面談で、よっぽど会社に不要な人間でなければ引き止めがあるはずです。後述しますが、自分も2時間以上引き止められました。
そこで重要なのは相手に論破されて、退職理由がなくなってしまうパターンです。予め相手に準備させないように退職理由は書かないようにしましょう。
退職時期を明確にする
メールを出すメリットは前述したもの以外にもあります。仮に会社が退職手続きなどを渋った場合に、「○○ヶ月前に辞意を伝えた」という証拠として提出できることです。
民法に「 雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。 」とあります。相手が退職手続きをしないなどという手段に出た場合は、「このメールで退職時期を伝えている」と言うことが出来ます。
顧客に迷惑をかけることを心配したふりをしてCCに営業を入れる
前述しましたが本来は上司だけにメールするのが適当かと思います。しかし、私はCCに営業をいれることにしました。
営業をCCに入れた理由を説明できるように、「引き上げについて顧客の理解が得られるか心配」的なニュアンスをメールに入れました。
営業をCCに入れた本当の理由は、上司のみにメールした場合、スルーするという手段を取られてしまうと面倒だからです。
引き止めはかなり面倒だった
自分が辞めた本当の理由は、以下です。
- 自社の仕事は単純労働すぎて、大した職歴にもならない。このまま続けても市場価値が下がり続ける
ちなみに面談時に使った嘘の理由が以下です。
- プログラマを辞めてWebマーケティングの仕事に付きたい
- 客先から退場となった今がキリがいいタイミング
- 地元の付き合いが辛くて一刻も早く東京に行きたい
ポイントは、自社に対する不満を言わないことです。
まず上司に辞意を伝えた後、小さな会社なので社長と面談することになったのですが、そこで「給料を上げる準備がある」と言われました。
私は給料はどうでも良かったのですが、お金のために転職する人も多そうです。仮に給料に不満があった場合に「給料を上げる」と言われたら、辞める理由がなくなってしまいます。
また人間関係が悪いとかそういう不満も、「じゃあ職場変えるよ」と言われるとかなり苦しいです。
そのため、私は「 Webマーケティング 」の仕事がしたいという話としました。私はブログ複数やっていた経験があり、SEOなどの基礎知識もあったので、それを利用しました。
退職と関係ないSEOの知識などをベラベラ喋りました。熱意があるように装うとともに、相手の嫌気を誘って早期に切り上げられるようにしました。
また、タイミングについての理由も必ず準備するべきです。
私は3月までやってくれと言われました。その際に「今すぐ辞めたい理由」を説明しなければいけません。そこで地元から早く逃げたいという理由を考えていきました。(ただ、理由としてかなり弱かった気もします。)
以上の戦略で挑みましたが、「お前にはWebマーケは無理だからウチで働いたほうが良い。」という内容で2時間以上説得をされました。
最終的に、「失敗してもいいから、やりたいんだ」という内容でゴリ押ししましたが、かなり厳しかったですね。
この辺は、「次の企業の話が決まっている」など具体的なことを話せたらよかったです。
今回、引き止めを初めて体験し、「労働者の権利だからとにかく辞める」とか考えて何も準備していかないのはマジで厳しいと思いました。
相手は「じゃあ、こうすれば辞めなくてもいいよね」という論調でずっと話してくるので、いくら意思が強くても、反論できなければ丸め込まれてしまいます。
まとめ
- メールは一般的に失礼と言われているが、自分のケースでは全く問題ありませんでした
- むしろメールで伝えることで様々なメリットがありました
- 引き止めに対しては、どのように断っていくかシナリオを考えておくのが重要です