仕事で板挟みになったときは、自分に近い人を優先する

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仕事で最もストレスがかかる場面は何かと考えた時、おそらく候補の一つに挙がるものに「板挟みになる」ということがあります。

両方に利益をもたらす提案ができない場合、どちらかには嫌われてしまう可能性が高いので、今後の人間関係を考えたときに非常にネガティブな気分になります。

そして、若い頃の自分は板挟み状態になった時に間違った判断をしてしまうことが多くありました。

どうして間違えてしまったのか、今の自分であればどうするのかを詳細に記載してみたいと思います。

自分の利益を最優先するべき

板挟み状態になってしまった場合、出来る限り角が立たないように工夫すべきだと思いますが、それが出来ない状態だと仮定します。

その場合、どうするのがベターかというと感情を排除して自分の利益を最優先すべきだと考えています。

若い頃の自分には、これが出来ておらず常に「どちらに正義があるのだろう」などということを考えて行動していました。

どちらが正しいかではなく、どちらのほうが自分にとって利益があるかで選びます。

これはドライな考えに見えるかもしれませんが、会社という組織は利益を追求する集団であり、そこに所属している以上は常に損得勘定で行動するべきだと思います。

具体的な例でいうと、上司と部下の間で板挟みになった場合には、間違いなく上司を選ぶべきです。

上司は、あなたに対する「人事権」や「評価権」を持っていますので、あなたの利益に直結します。また、会社組織としても上司に従うという方が真っ当に機能していると言えるので、素直に従うようにしたほうが会社利益にもなるかと思います。

偉い人を優先するのは必ずしも正解と言えない

上司と部下であれば、上司を優先しろと書いたので「基本的には上の立場の人を優先すればいいと言いたいのか」と思われた方も多いかと思います。

社内に限ってしまえば、それは正しいと思っていますが、社外の方も絡む板挟みの場合には正解ではないことが多いです。

例えば、自社の課長と取引先の部長であれば、偉いのは取引先の部長になるかと思います。

仮に上記の2人の間で板挟みになったときに、どうするかと言えば「自社の課長」を優先し、取引先の部長を退けるべきです。

これは、自分の利益に直結するのは自社であるためです。

給料の元になるものを出しているのは取引先かもしれませんが、自分の給料を決めて、実際に支払いしているのは自社になるためです。


迷ったら自分から近い人を優先する

自分はエンジニアとして10年以上働いていましたのですが、業界の特徴として多重請負構造が有り、商流がかなり深くなることがあります。

例えば、

顧客企業→一次請け企業→二次請け企業→自社

みたいな形です。

この時、顧客と二次請け企業の担当者との間で板挟みになったらどうするべきでしょうか。

若い頃の自分は、顧客を優先していたと思います。

自社の人間以外で、最も立場が上なのは顧客であり、顧客がお金を出すことで商流が成立しているからです。

しかし、この考えは間違っていたと現在は考えています。この場合は二次請けの担当者を優先すべきでした。

理由は、顧客を優先して評価を上げたとしても自社の契約に繋がることは少ないからです。それよりも現在自社と契約している二次請けの会社が最優先です。

つまり、迷ったときには自分から(契約的に)近い人を優先していくのが最も良いのかなと思います。

まとめ

自分の若い頃に間違いがちだった板挟みになったときの優先順位について記載をしました。

優先順位を決めるにはいかが重要かなと思っています。

  • どちらが正しいかではなく、どちらが自分にとって得かで選ぶ
  • 偉い人を選ぶのが必ず正解とは限らない(自分に近い人から選ぶ)


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