「ITの資格はいらない」は自社開発Web系企業だけという話

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こんにちわ。元底辺プログラマーで現在は無職のヒロユキと申します。

私がよく参考にしているKENTAさんがこのような動画をアップロードしていました。

要約させてもらうと以下のような感じですかね。

  • 自社開発Web系企業における評価順位は「業務経験>ポートフォリオ>資格」
  • 初心者はポートフォリオより心理的ハードルが低い資格にフォーカスしがち
  • キャリアを効率よく伸ばすにはポートフォリオを作るべき

この動画について、「自社開発Web企業に限らなければ資格が有効な場合もある」と思ったので言及させてもらいたいと思います。

動画の内容は正しいと思う

まず、誤解されたくないので書いておくと、「動画の内容は正しい」と思いました。 しかし、「IT系=資格不要」と思われてしまいそうなので、この記事を書くことにしました。

冒頭でKENTAさんが 「 自社開発Web企業における」と前置きをしています。

確かに私も自社開発Web企業さんは、資格よりもポートフォリオを優先しているように思いました。 というか、新卒ならともかく転職の場合はポートフォリオなしでは相当厳しい戦いになります。

私は現在、自社開発系企業さんを3社受けて3社落とされたという状況です。

どの会社さんを受けても書類選考の段階で「ポートフォリオはあれば事前にURLを送信してほしい(もしくはGitHubのアカウント)」ということを言ってきます。

ここで、「まあー…ないですねw」みたいな感じだと書類選考すら通らないと思います。

(なお私は提示しているにも関わらずバイトすら受かりません。)

ちなみに新卒や若年者の場合は、インターンとして募集している企業さんが多いので、 ポートフォリオがなくてもなんとかなりそうな雰囲気はあります。

自社開発Web系企業以外なら資格も悪くない

動画内に補足のコメントみたいのがあったので便乗させてもらいました。

まずコメントの内容の前に、IT業界について説明します。

IT企業位は大きく2種類が存在します。これは会社の業務内容による分類です。

  • SIer
  • Web系企業

SIerとは、外部からシステム開発を受注して開発する企業。

Web系企業とは、自社でWebサービスを展開していおり、更にそのシステムを内製している企業です。

自分はSIerに10年ほど勤めていた経験があります。

SIerの特徴の1つに多重請負構造があります。

発注元の大手SIerから中堅SIerに仕事が発注され、中堅SIerから弱小SIerに仕事が発注されていきます。

この時によくあるのが、「セキュリティやコミュニケーション等の関係で下請けSIerに仕事を丸投げできない」という状況です。

その場合、エンジニアの派遣などを行っているSIerから人を引っ張ってきて自社に常駐させます。(形態は準委任が多いですが、やっていることは派遣です。)

もしこのような客先常駐の形になった場合、上位のSIerと採用面談をすることがあります。

前置きが長くなってしまいましたが、このような上位のSIerとの面談では資格は効果が発揮していると感じることは多くありました


客先常駐の面談で資格が有効な理由

上位のSIerに常駐する際の面談で資格が有効な理由は以下になります。

  • ポートフォリオを提示する機会がない
  • 採用担当者に資格を優先する方が多い

注意点としては以下になります。

  • 業務経験が最優先である
  • IPAの資格はスペシャリストまでいかないとインパクトがないかも
  • 年齢を重ねると資格が重視されなくなる

1つずつ解説をしていきます。

ポートフォリオを提示する機会がない

SIer対SIerの採用面談では、営業が履歴書などを送付しておくことが一般的で、そもそもポートフォリオを出す機会がないです。

「個人と契約するわけじゃないから当たり前だろう」と思われるかもしれませんが、履歴書と職務経歴書は求められますし、面談の内容も個人採用と大差ないです。

無理矢理ポートフォリオを提示することは可能かもしれませんが…

セキュリティの観点から、まずNGを食らうと思います。

SIerにおいて個人で作成したプロダクトをメールなどでイントラに送るのは基本ご法度です。

厳しい会社さんですと、クラウド系のサービス全般が禁止とか言うところもあるので、そこで「個人でこんな物作ってまーす」なんてアピール出来ないわけです。

「この人は問題がある」と判断されてまず不採用でしょう…。

採用担当者に資格を優先する方が多い

SIerには3社くらい務めましたが、どこの会社も目標管理などと称して資格取得を奨励しています。

そして採用を担当されるのは、ベテランのプロジェクトマネージャーが多いです。

社内でも若手に資格取得を奨める立場であるので、資格の話は通用しやすいです。 ※逆に資格に詳しい方が多いので、ゴミみたいな資格だとマイナス評価なこともありますが…

特にベンダー資格であれば、「この人はなかなかいいな」と思われることが多いのでおすすめですね。

実際に、IBM系のSIerさんと仕事するときにIBMのベンダー資格がアピール出来たり、Oracle系のSIerさん と仕事するときにOracleのベンダー資格をアピールできたりしました。

またこのような直接的な感じでなくても役に立つ場面もありました。

私は「comptia project+」という資格をもっています。

ちょうど採用面談されているプロジェクトマネージャー の方が「comptia」の資格を社内推奨していたので、好感触を得ることが出来ました。

業務経験が最優先である

ここからは注意点になります。

あくまでも「資格を持っていると加点されることがある」ということであって業務未経験で高評価などということはありえないです。

しかし若手社員の方は、「そもそも業務をやったことがない」という状況なわけですから資格がなければアピールポイントがありません。

私は過去に、「家でプログラミングしています」とかアピールしたこともありますが、あまり響かないですね。

優先度を書くと

業務経験>(越えられない壁)>資格>家での経験>ポートフォリオ(提出不可)

という感じになるかと思います。

IPAの資格はスペシャリストまでいかないとインパクトがないかも

IPAの資格はIT全般を勉強する上でおすすめではあります。

「ビット計算とか使わねーよ」という声とかもあるかと思いますが、私がCOBOLをやらされたときにかなり使いました。いつ何を使うかわかりませんよ。

なのでIT技術者としての基礎を勉強する意味で、基本情報や応用情報はやっておいてよかったなあと思います。

ただ、これらのIPA資格を持っていたからといって面談が有利になったような思い出はないですね。

それよりも、「JavaSilver」みたいな特定の技術に特化した資格のほうが有効です。

実際に、「Java未経験だが資格はあります。」というアピールでJava案件に参画させてもらったことがあります。

応用情報以下は持っている人が沢山いますが、スペシャリスト系は相当難関なので評価されるかもしれません。

(私が「スペシャリスト持っている」と聞くと素直に「すごいなあ」って思うので)

年齢を重ねると資格が重視されなくなる

業務独占資格じゃないもの全般に言えることですが、年齢を重ねるごとに業務経験が優先されるようになってくるので、資格とかどうでも良くなってきます。

私は執筆時点で33歳。

昨年も資格を取りましたが、もう資格の勉強をするのは終わりにしようかなあと思っています。

ぶっちゃけ30歳を超えて取得した資格は、ほぼほぼ全部意味なかったかなあって思っています。

まとめ

  • Web系自社開発企業ではポートフォリオのほうが重要
  • SIerの派遣面談では資格のほうが重要
  • しかしWeb系、SIerどちらでも業務経験が最優先なので、早めに経験を積めるようにしよう


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